プロンプトテンプレートを利用した画像解析処理
今回は、Salesforceのプロンプトテンプレートを活用し、画像データから記載内容を解析し判断を行う処理の構築を行います。
経費申請処理を例にプロンプトに申請の一部の業務を分担させることで経理処理の負担を減らしてみましょう。
※掲載画像や仕様は2025年5月現在のものです。
1,対象オブジェクトの作成
経費申請を行う対象のオブジェクトを作成します。必須となる設定はページレイアウトの関連リストに「メモ & 添付ファイル」を追加することです。
2,プロンプトの作成
画像解析を行うプロンプトを作成します。リソースの設定は先ほど作成した経費申請のオブジェクトを指定します。プロンプトの中身は下記のように記述します。
3,画面フローの作成
そのレコードの経費申請の状態が正しいかどうかを判定する画面フローを作成します。レコードの詳細画面に配置するため変数「recordId」を作成しておきます。作成内容は任意ですが一例を下記にしまします。作成が終わったらレコードに配置します。
4,領収書の添付~開始ボタン押下
レコードに領収書の画像データを添付します。
その後フローの開始ボタンを押下します。
結果は下記のようになり問題なく処理されていことがわかります。
5,おまけ(手書き領収書・複数領収書)
判別できる程度の文字(汚すぎるとさすがにダメ)であれば手書きの領収書にも対応できますし、プロンプトに記載のように「複数の領収書」を同じ指標でチェックする場合も処理は可能です。
プロンプトはそのままでこの2枚を添付してチェックしてみます。
このように私の汚い手書きでもちゃんと処理してくれましたし、2枚の合計金額が10万円を超えているところも指摘できています。
応用として申請時に入力された金額と添付の合計金額とが一致しているか確認することも可能ですし、作りこみを行えば事前にこのチェックを通り抜けたものだけが申請をあげられるようにも出来、作業の負担を減らすことができるようになると思います。
ぜひ参考に作ってみてください!今回は以上です、ありがとうございました。